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Translate第38回 日本高血圧学会総会 6th Hypertension Research Award - 宮城 剛志
- 2015.10.09 -
この度、Hypertension Research 2014; 37: 863-86に掲載された論文「Relationship between serum bilirubin and hyalinization of renal arterioles Interrelationship between brachial artery function and renal small artery sclerosis in chronic kidney disease」が評価され、第6回Hypertension Research Awardを受賞致しました。
この研究では、上腕動脈といった導管動脈の血管内皮機能低下と小動脈硬化は、腎機能障害の進行に伴い互いに関連しながら進展し、特に導管動脈機能低下と炎症が併存する場合は腎内小動脈硬化がより高度化する可能性があることを報告しております。
臨床的な意義としては、腎内の小動脈硬化は糸球体血行動態の異常に関与しえるため、導管動脈の機能異常と炎症が、腎障害の進展に加速させる可能性があります。
したがって、血管内皮機能と炎症の指標を組み合わせことにより、慢性腎臓病 (CKD) 患者のハイリスクの層別化に役立つ可能性があり、今後前向きに検討する必要性があると考えております。
大屋祐輔教授、古波蔵健太郎先生をはじめ、多くの先生方にご指導を頂きこのような素晴らしい賞を受賞することができました。
この場をお借りして心より感謝申し上げます。
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