受賞歴
国内
国際
第17回臨床血圧脈波研究会 優秀賞 塩田 和誉
この度、大阪で開催された第17回臨床血圧脈波研究会におきまして、 優秀賞,高得点演題を受賞致しました。
演題名は「四肢血圧左右差と臓器障害との関連性」です。
上腕および下肢収縮期血圧左右差が大きい群では蛋白尿や ABI≦0.9(末梢動脈疾患)の割合が有意に多く、ABI≦0.9 を目的変数として多変量解析したところ、下肢収縮期血圧左右差や上腕収縮期血圧左右差が強く関連しており、四肢血圧左右差の存在は臓器障害の指標になりうる可能性を報告致しました。
今回の受賞はひとえに大屋祐輔教授、石田明夫先生をはじめ、多くの先生方のご指導の賜物です。 本当にありがとうございました。
第19回日本栓子検出と治療学会 ポスター賞 友寄 龍太
この度、神戸で開かれた第19回日本栓子検出と治療学会におきましてポスター賞を受賞しました。
演題名は「当院で経験したCalcified cerebral emboli(CCE)2症例」というものです。石灰化構造物による脳塞栓症は報告例が少なく明確な治療指針はありませんが、今回CCEの内科治療経験例と文献での治療報告例をまとめて発表しました。
大屋祐輔教授をはじめたくさんの先生方の御指導によりこのような賞をいただくことができ大変感謝しております。今回の受賞を励みに更に精進していきたいと思います。
Hypertension Seoul 2016, The 26th Scientific Meeting of the International Society of Hypertension(国際高血圧学会)Travel Grant Award 塩田 和誉
この度、韓国のソウルで開催された Hypertension Seoul 2016, The 26th Scientific Meeting of the International Society of Hypertension(国際高血圧学会)におきまして、Travel Grant Award を受賞致しました。
演題名は「Of which factors are relevant to continuation of the home blood pressure measurement in the elderly living in isolated islands?」というもので、 ICT(Information and Communication Technology)を利活用することで離島在住高齢者の血圧管理が向上し、また健康の不安軽減につながること、さらに家庭血圧測定の継続には何が寄与しているかを報告致しました。
今回の受賞はひとえに大屋祐輔教授、東上里康司先生をはじめ、多くの先生方のご指導の賜物です。 本当にありがとうございました。
第59回日本腎臓学会学術総会 優秀演題賞 新里 勇樹
第59回日本腎臓学会学術総会において、優秀演題賞を受賞致しました。 演題名は「慢性腎臓病における高尿酸血症と腎内細動脈病変の関連に対する酸化ストレスの影響」です。
CKD患者において高尿酸血症と腎内細動脈病変との関連は、酸化ストレス亢進下で血管内皮機能障害に関連して顕著になる可能性を報告致しました。
腎臓内科へ入局し2年目を迎え、日々の臨床で精一杯の状態ですが、このような発表の場を与えてくださったこと有り難く思っております。特に、お忙しい中ご指導いただいた、宮城剛志先生、古波蔵健太郎先生には心より感謝申し上げます。今後も、励んでまいりたいと思います。
第5回 CKD Frontier Investigators Award 宮城 剛志
この度、名古屋で開催された第5回 CKD Frontierにおきまして、Investigators Awardを受賞致しました。
演題名は「Relationship between serum bilirubin and hyalinization of renal arterioles」 というもので、血清ビリルビンの低値は、心血管病古典的危険因子と独立して、腎内細動脈硝子化病変に関連している可能性があることを報告致しました。
大屋祐輔教授、古波蔵健太郎准教授をはじめ、多くの先生方にご指導を頂きこのような素晴らしい賞を受賞することができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
第38回日本高血圧学会総会 6th Hypertension Research Award 宮城 剛志
この度、Hypertension Research 2014; 37: 863-86に掲載された論文「Relationship between serum bilirubin and hyalinization of renal arterioles Interrelationship between brachial artery function and renal small artery sclerosis in chronic kidney disease」が評価され、第6回Hypertension Research Awardを受賞致しました。
この研究では、上腕動脈といった導管動脈の血管内皮機能低下と小動脈硬化は、腎機能障害の進行に伴い互いに関連しながら進展し、特に導管動脈機能低下と炎症が併存する場合は腎内小動脈硬化がより高度化する可能性があることを報告しております。 臨床的な意義としては、腎内の小動脈硬化は糸球体血行動態の異常に関与しえるため、導管動脈の機能異常と炎症が、腎障害の進展に加速させる可能性があります。したがって、血管内皮機能と炎症の指標を組み合わせことにより、慢性腎臓病 (CKD) 患者のハイリスクの層別化に役立つ可能性があり、今後前向きに検討する必要性があると考えております。
大屋祐輔教授、古波蔵健太郎先生をはじめ、多くの先生方にご指導を頂きこのような素晴らしい賞を受賞することができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。
ESC Congress 2015(欧州心臓病学会) Best Poster受賞 石田 明夫
8月29日から9月2日の5日間にわたってロンドンで開催され、3万2千人以上の循環器疾患に携わる医療従事者が集った世界最大規模の学会でした。ポスター部門は9つのトピックに分類され、それぞれ上位4演題がBest Posterとしてスクリーンに提示されました。 塩分摂取量が少なく、カリウム摂取量が極端に多い地域(インドネシア・パプア州、食事の大半がサツマ芋)において、血圧と脈波伝播速度PWVの加齢変化を調べ、加齢に伴いPWVが上昇しているにもかかわらず血圧上昇がないことを報告しました。これまでの定説であるPWVの上昇が血圧上昇の原因と考えられていたことを覆す新たな可能性を示し、座長などから高い評価をいただきました。 これは、京都大学東南アジア研究所、高知大学、ワメナ病院(インドネシア)との共同研究です。
(写真は座長と4人のBest Poster受賞者)
第十一管区海上保安本部より感謝状を頂きました 山本 慧
今回海上保安庁より感謝状を頂きました。昨年の12月、研修医の時に海上保安庁の要請を受けて、漁船乗組員の救助を行いました。岩国基地より那覇基地に来たUS-1という飛行艇に乗りました。海面着陸し、海上より離水できるという日本が誇る飛行艇らしいです。着水した後患者を収容しに行くわけですが、荒波の中漁船にゴムボートで向かった海保の人たちは本当に尊敬しました。飛空挺の収容後診察やルート確保を行いましたが、揺れる中でのルート確保は船酔い一歩手前でした。何より患者も自分たちも無事に帰れてよかったです。第3内科の問題児ですが、これからも日本のために尽力したいと思います。
第15回臨床脈波血圧研究会 最優秀賞、高得点演題 石田 明夫
動脈スティフネスに関連した脈波伝播速度(PWV)、ABI、中心血圧のエキスパートが集う研究会です。2012年に沖縄PAD研究 (Okinawa Peripheral Arterial Disease Study)として発表して以来、2013年に當間裕一郎先生、2014年に金城よしの先生、そして今年で4年連続当科の発表が高得点演題に選ばれました。今回は2012年に続き2度目の最優秀賞を受賞しました。ABI低値(ABI ≤0.9)は末梢動脈疾患PADの診断に用いられていますが、若年者ではABI正常高値が動脈スティフネスを反映し、その臓器障害(蛋白尿、左室肥大、脳内微小出血)と関連するという新たな可能性を報告しました。招待講演では、AHAの2012年ABIガイドラインの筆頭著者であるAboyans先生が、我々の研究結果の一部をスライドで紹介してくれました。対象者数が非常に多く、素晴らしい研究であるとお褒めの言葉をいただきました。さらに研究を発展させ、沖縄から新たな成果を発表していきたいと思います。本研究は_沖縄健康づくり財団との共同研究です。ご協力いただいたスタッフの皆様に感謝致します。
Nagoya Chronic Kidney Disease Frontier Investigators Award受賞 古波蔵 健太郎
Nagoya CKD Frontierという研究会は腎臓学会会長の名古屋大学松尾先生が主宰されてる全国規模の研究会で英語でプレゼンテーションとディスカッションを行うInternationalな研究会です。
今回もアジアの様々な国から参加があり盛会でした。
今回の発表は、腎Gでずっと取り組んで来た腎内細動脈病変の臨床的意義に関する研究の一環で高血圧による腎障害の起こりやすさ(susceptibility)に腎内細動脈硝子化病変が関与しているという内容です。
臨床的に腎保護のためにどのように降圧療法を行っていけば良いのかを考える上でとてもプラクティカルな内容で中国と韓国から参加されていた先生からも高く評価していただきました。
おかげさまで若手の先生方に混じって私もInvestigator Awardをいただくことができました。
この研究は現在、座間味先生がより掘り下げて解析中で論文化の準備を進めているところです。
細動脈に焦点を当てた研究は私どもの特色ある研究なのでこれからも現場で役立つ知見を発信していけたらと思っています。
琉球大学医学部医学研究科研究・教育業績評価 優秀者 渡嘉敷 崇
平成25年度の琉球大学医学部医学研究科研究・教育業績評価においてご評価いただき、優秀者として表彰され、平成27年1月に医学部長室で授賞式を行っていただきました。
ご評価いただいた理由としては、地域在住高齢者認知機能研究をテーマとして平成23年度から継続して科研費を獲得でき、その研究を継続していることとこれまでに行ってきた神経内科領域の臨床及び教育をご評価いただいたものと考えております。
大屋教授のご指導の下、また同僚の神経内科メンバー、医局の皆様のご協力・支援があったからこそ頂けた賞と考えています。今後も研究の継続・発展と後輩・学生の指導にも力を入れ神経内科医の育成、研究・診療の向上に尽力していきたいと考えております。
第57回日本腎臓学会総会 会長賞受賞 座間味 亮
この度、第57回日本腎臓学会総会におきまして、会長賞を頂きました。
演題名は『非ネフローゼ性慢性腎臓病における細動脈硝子化病変の血圧と蛋白尿の関連に及ぼす影響』で臨床研究では唯一の受賞でした。
高血圧による糸球体傷害の起きやすさ(susceptibility)に輸入細動脈の自己調節異常の関与が示唆されています。今回、我々は、腎生検で細動脈硝子化病変(自己調節異常があると考えられる)を有するグループでのみ血圧が高い例ほど尿蛋白が多いことを見出しました。このような症例では尿蛋白減少のために、より厳格な降圧が求められると考えられ、CKD合併高血圧の治療を考える上で重要な知見だと考えています。
当科では、病理所見から組織診断のみならず治療を念頭においた病態診断を行うことを心がけています。特に患者毎に腎微小循環の特性を推定し、その特性に応じた降圧療法を行うことで腎保護のための個別化治療を実践しています。
このような賞を受賞できたのも、常に病理と日常診療を常にリンクさせ考えるようにご指導いただき、今回の発表につないで頂いた古波蔵健太郎先生の功績が大きいと思います。本当にありがとうございました。
この受賞に恥じぬよう、今後とも臨床、研究共に精進して参りたいと思います。
第14回血圧脈波研究会 優秀賞受賞 金城 よしの
石田先生が御発表された研究で「ABIは動脈スティフネスの指標である脈波と正相関し、若年では低く、加齢に伴い上昇し、粥状動脈硬化による下肢動脈狭窄で低下する」と報告されています。また最近では脳内微小出血の成因に動脈スティフネスとの関連が指摘されているため、今回はABIと脳内微小出血の関連について健診集団を対象に症例対照横断研究を行いました。
結果はABI ≥1.12が独立した脳内微小出血との関連因子であり、ABI正常高値が動脈スティフネスを反映していることが示唆されました。
大屋教授、石田先生をはじめ多くの諸先生方の御指導の下、受賞を頂くことができたことに心より深く感謝しております。